消費税のウソ(4)TTPと消費税
経済も財政も壊してしまうと試され済みの消費税増税をなぜ推し進めようとするのか。誰が得をするのかを見てきた。TTPも誰が得をするのか謎だ。もちろん輸出企業にはメリットがあるだろう。しかし、トヨタの車が米国で売れると同時に、GMの車が日本市場に入ってくることは考えないのか。トヨタは必ずGMに勝てるのか。
TPPの下では輸入関税を掛けることができない。ところが、消費税は許される。GM車が日本に入ってくるときに、これに消費税を掛ける。トヨタが国内で販売するときも同じ税率で消費税が掛かるので、フェアに見える。逆にトヨタ車が米国に入るときは(州により異なる)現地の税が掛かる。
ここで消費税の「輸出戻し税」が効いてくる。トヨタという会社は国内販売よりも輸出が多く、巨額の「輸出戻し税」を得ているから、それを国内にせよ輸出にせよ、その価格競争に充てることができる。
これがTPPと消費税増税との切っても切れない関係なのだ。もちろん米国の方でも同じ方法をとれば、このカラクリも効果が薄れる。その場合は消費税率の競争ということになるのか。
消費税のウソ(1)税収
消費税のウソ(2)戻し税
消費税のウソ(3)誰が払うのか
消費税のウソ(4)TPPと消費税]
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