塩漬けニシン
大阪・関西万博2025 私の万博グルメ旅のクライマックスは塩漬けニシン(ハーリング)(800円)。オランダ館でこれが提供されているということを知ったことが、私の万博行きの大きな動機になった。通販でも入手できるようだが、万博バージョンを是非にと。オランダ館併設カフェは展示コースの出口付近にある。他のパビリオンでもそういう配置が多く、展示を見なくても出口から入場してカフェやショップを利用できる。だがオランダ館で出口から入ろうとすると制止される。入場は早朝などをのぞき全予約制。私の1回目はそれで入手できなかったので、後日に予約を入れてやっとゲット。
オランダ国旗が立っているのは万博バージョンというよりお祭りバージョン。オランダ人にとってのニシンはオランダ独立のシンボルであり、アイデンティティ。
オランダ独立戦争の最中、ライデンの町がスペイン軍に包囲され、兵糧攻めに遭った。もうダメかと思えたそのとき、援軍によりライデンは解放される。食料も持ち込まれ、そのひとつが塩漬けニシン(ハーリング)だった。それを記念した群像の中に、ニシンの尻尾をつまんで持ち上げ、丸かじりする男の姿が描かれている。毎年10月3日は「ライデン解放の日」として塩漬けニシンが振る舞われ、人々は絵画に描かれたのと同じように丸かじりする。
私も尻尾を持ち上げて丸かじりしてみた。骨は除かれている。こうすると手があまり汚れないので合理的な食べ方だと思った。食感は締め鯖に似ている。脂が乗っており、美味しかった。


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