情報弱者を拒絶する万博
4. 情報戦「スマホにアプリをダウンロードしてインストール、アカウントを作成、ログインにはワンタイム・パスワードによる2段階認証が必要です。入場時に電子チケットのQRコード提示に手間取ることもあるので、あらかじめスクリーンショットをしておくか、プリントアウトしておくとスムースに入場できます。なお。会場内は全面キャッシュレス決済となります。」
以上の説明を理解できない、一部の単語の意味が分からない人は今回の 大阪・関西万博2025 に来場するのは難しいです。
のちに記しますが、いっさい予約なして当日チケットを購入することもできるので、制約はあるものの、そこそこ楽しむことはできます。
いずれにせよ事前の情報収集は必要。「知らないと損をする」万博だから。
『公式ガイドブック』(3,080円)を会場内で持ち歩くの荷物なので、『万博みあ』(1,200円)を買っている人も多い。しかしこれらの紙媒体は3月中旬の発行だから、海外パビリオンの具体的な情報が出てきていないものになる。
そこでネット情報だが、万博公式HPは分かり辛い。だか開幕後に改善されて、トップページにある「今週の万博」をクリックすると、長いスクロールになるが必要な情報がまとめて列記されている。毎日更新なので、万博に行く銭ゃにも必ずチェックしたい。
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食料と給水そして…
3. 食料と給水。おにぎりとペットボトルの水。モバイルバッテリー、タッチ決済対応のクレジットカード。そしてレインコート。大阪・関西万博2025 会場内にレストランやキッチンカー、テイクアウトはたくさんあるが、いずれも並ぶことが必至。とくに雨天時のレストランは激混み。昼食時を外して…と、いっても遅い時間は売り切れの可能性がある。早いと開店していないこともある。それにしてもレストランの営業時間の情報が少ない。海外パビリオンに併設されるレストランやカフェには、観覧の入場口とは別の入り口があるのもあるので、どこに並べばよいかスタッフに聞いたほうがいい。価格は2,000円〜4,000円。ちょっとしたテイクアウトでも1,000円は覚悟。
会場内にはコンビニもあって、価格も手頃なので現地調達も可能だが、これも混み合うことを覚悟。あらかじめ近所のコンビにでおにぎり一つくらいとペットボトルの水を買っておくことをおすすめする。
会場内へはビン、缶、アルコールは持ち込み禁止だがペットボトルとマイボトルは持ち込みできる。手荷物検査でこれらは別に手に持って係員に示す。ペットボトルが開封されていると中身の検査もある。封を切らずにいると、提示だけで通過できる。マイボトルの場合はどうなのだろうか。
無料の給水器があって、マイボトルあるいは販売されるボトルに冷たい水を汲むことができる。あまりに宣伝されていて、長い列ができているようだ。今後は増設されるとアナウンスされている。
自販機はいたる所にあるし、そんなに高くないので、ここで飲料を買うこともできる。お茶やスポーツドリンクは飲みすぎると弊害があるので、熱中症対策には水か麦茶にしたい。暑い日だけを想定しているのか、販売される飲料はすべてCOLDに設定されている。夜に気温が下がるとつらい。
テイクアウトや持ち込み弁当を座って食べる所はふんだんにある。しかし風雨の中だとレインコートで座り込み……と、いうことになるだろう。
会場内は全面キャッシュレスで、自販機も現金の投入口が塞がれている。
ミャクペなど万博専用の電子マネーが2種類あるが、自販機では使えない。レストランでも使えないことがほとんど。
クレジットカードも自販機はタッチ決済しか対応しない。
交通系ICカードは大丈夫だが、会場内での食事や買い物で普段より多額に支出することがあるだろう。あらかじめ多めにチャージしておこう。チャージ機は会場内に2ヶ所ある。
スマホ決済にも落とし穴がある。会場内でのネット環境で改善されたのは東ゲート付近だけで、場所によって通信障害があると決済できない場合がある。もうひとつはバッテリー切れ。会場内で写真や動画、アプリを多用することも多いので、滞在時間が長ければバッテリーが切れる。モバイルバッテリーは必携。
要するにタッチ決済対応のクレジットカードが最強というか必須。
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熱中症だけではない
2. 過酷な気象条件大阪の夏は暑い。熱中症に注意か喚起されているが、それだけではない。開幕初日の悪天候でそれが露呈した。この日の午後は風雨が激しく、気温は下がり、ずぶ濡れの身体から容赦なく熱を奪う。
大阪・関西万博2025 会場の夢州ゆえの問題がある。風雨や雷についてだ。大阪湾に突き出たところで、周囲にビルや建物が無いので、とにかく風が強い。また落雷の危険も大きい。埋め立ての地面は水を吸わず、ちょっとした雨でも通路が水浸しとなる。
会場内でいちばん高いところは大屋根リングの上。金属製の手すりが避雷針の役割となっているが、人間の頭はそれよりも高い。雷雲が近づくと大屋根からは降ろされる。また会場中央の静けさの森付近も退去を促される。
大屋根リングの上は見晴らしがよく芝生もあって(そのため蚊などの虫が居るらしい)、天気が良ければ心地よい。しかし「大屋根」には屋根が無い。(清水寺の大舞台には屋根がある。)日差しを遮るものはいっさい無いし、雨よけも無い。風が強く、傘は役に立たない。
大屋根下は日陰になっって、風通しはよいので、晴天のときはここを歩くのが良いだろう。ベンチもたくさんある。しかし雨よけにはならない。雨天のときはたいてい風も強いからだ。
会場内にベンチはたくさんあるが、日よけ、雨よけが少ないと指摘された。急遽大型テントが用意されたのだが、強風のときはすべて畳まれる。
会場内にたくさんあるベンチも雨があればすべて濡れている。風雨が重なるときは傘は役に立たないので、レインコートは必携。濡れたベンチにもそのまま座れる。ただ、夏場は蒸し暑いだろう。
夢州への交通は橋とトンネルがそれぞれ1本。強風で橋が通行止めに、豪雨でトンネルが水没すると、詰んでしまう。
4月22日午後9時半から1時間ほど、車両故障とかで地下鉄が運休した。万博帰りの人が4,000人ほど待たされたという。代替手段はなかなか無い。
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危険がいっぱいの埋立地
1. メタンガスだけではない大阪・関西万博2025 会場の夢州(ゆめしま)はゴミを埋め立てできた島。地下のゴミが腐敗し、メタンガスが発生する。昨年(2024年)3月に爆発事故があった。その後もメタンガスは出つづけており、開幕寸前の4月にも爆発下限値を越える濃度がマンホールから検出されている。西ゲート付近。トイレやキッチンカーなども出ているが、早々に通りすごそう。
会場内は火気厳禁のはずが、ライター持ち込みできるというのは危うい。
メタンガスだけではなく塩化水素やダイオキシン、フッ素化合物など有害物質も何でもあり。地表約2m盛土がされているが、会場建物の基礎工事でどうなったか定かでない。
ところで会場中心付近の「静けさの森」付近は猛毒のヒアリなど害虫が生息しているおそれがあるので、ここもさっさと通り過ぎるのがよさそう。
会期中催される噴水ショーは真水ではなく、会場内の池の水を使っている。ここはもともとさまざまな有害物質を含む汚水だったが、開幕前にきれいな海水に入れ替えている。池の底はコンクリートを打っているが、工期が短かったため、その下の汚泥を完全に遮断できているか不安がある。
噴水ショーのさい、水しぶきが観客にかかると少なくとも塩分を含むからたまったものではない。近づかないほうがよいが、風で運ばれてくる。近くの落合氏のシグネチャパビリオンの金属部分がさび始めているという。
強風のさいは噴水ショーやドローン・ショーは中止される。
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万博はサバイバル・ゲーム
大阪・関西万博2025へ行くのはたいへんハードルが高い。サバイバル・ゲームに等しい。辛坊治郎氏「メタンガスで爆死するリスクを犯しても行くべき」
と、あるようにリアルで生死を掛ける。そのハードルとは…。
1. メタンガス
2. 過酷な気象条件
3. 食料と給水
4. 情報戦争
じっさいに行ってみた経験から、これらについて伝えたい。先に結論。行くのはよいが、それなりの覚悟が要る。お年寄りや小さいお子さんなど体力が無ければ行くのは危険。また遠方の方々は費用が嵩むのでおすすめできない。
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