Puppy Linuxは他のLinuxと同様に.isoファイルの形で配布されている。これをCDあるいはDVDに焼いてPCを起動し、HDDにインストールするのは通常のLinuxの手順だが、パピーをHDDにインストールするには LICK を使うのが王道。
HDDにインストールするのを嫌うならば、USBやCDで起動してパピーを使うこともできる。家族や職場での共用PCなどが典型的ケース。
UbuntuでもDVDから起動し、お試しで動かすことができる。Puppy Linuxもその点では同じだが、パピーの場合はCD起動で常用することもできる。他の人にとってのPCはいつもどおりだが、Puppy LinuxのCDを持っている人がそれでPCを起動し常用することができる。
1.パピーの入手
本家 Puppy Linuxのホームページに最近のパピー(英語版)が一覧になっているが、日本語化の作業が要るので面倒。日本語版は パピーリナックス日本語フォーラムの Puppletsの話題で見つけることができる。UEFIに対応するものは XenialPup 7.5以降で、ここでは「BionicPup64 8.0 日本語化版 シンプル」をお薦め。(その他のおすすめパピー)
2. CDに焼く
Puppy Linuxの.isoファイルはたかがか 500MB以下だから、CD=Rに充分収まる。最近のPCならたいていDVDで起動できるので、 DVD-Rに焼いても良い。DVDのほうが多少読み込みが速い。
Windows10の場合、CD/DVDに焼くのに特別のアプリは必要なく、.isoファイルを右クリックし「ディスクイメージを焼く」を選べば良い。
3.BIOSの設定
Puppy LinuxのCDは Secure bootに対応していないので、多くのPCでBIOSの設定変更が必要。
BIOS起動の方法はPCによって異なるので、その方法はネットで検索してください。 こちらのページによれば、多くは [F2]か [Del]キーのようですが、たまに異なるものも。
BIOSが起動したら、「Secure Boot」 の項目を見つけて、これを無効にします。
また、Bootの順序でCD(最近の表記はOD)が内蔵HDDよりも上位にしなければなりません。
(初稿:28 Jun 2021, 21:01)
Posted on 22 Jul 2024, 2:29 - カテゴリ: CD起動
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普通のLinuxだとDVDあるいはUSBから起動し、HDD上にインストールするという手順になる。しかし Puppy Linuxをこの手順でWindows10などUEFI起動システムのPCにはインストールできない。パピーのユニバーサルインストーラーがUEFIに対応していないからだ。
Puppy Linuxでは LICKというWindows上で動くインストーラーがあって、ここにPuppy Linuxの.isoファイルをドロップすることでインストールすることができる。その手順は別記事に詳しく述べている。
この方法では「Windowsの隣に」ではなく「Windows上に」パピーをインストールする。他のLinuxでは Windowsが利用するパーティション(Windowsでは「ドライブ」と呼んでいる)とは別に、たとえばWindowsパーティションを縮小して空いたスペースに新しくLinux用パーティションを作るのだが、Puppy LinuxではWindowsのパーティションを変更せず、そこ(たとえばドライブ C:)上に、あたかも一つのアプリのようにインストールする。
不要であれば普通のアプリと同様の手順でアンインストールすれば元通りになるので、お試しでインストールしても構わない。
(初稿:17 Jun 2021, 21:13)
Posted on 1 Oct 2024, 21:48 - カテゴリ: LICK
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走れパピー(旧ページ)の記事もだいぶ旧くなってきました。
パピーリナックス(Puppy Linux)はパーソナルユースを想定した、小型軽量のリナックスです。Windows Xpがサポート終了となる時期に、その代替OSに最適として、Puppy Linux 571JP(日本語版)がリリースされたのは 2014年1月のことでした。
これと相前後して Windows8プレインストール機あたりからPCの起動システムがUEFIに変更されます。2014年のPuppy Linux 571JPやそれに基づいたネット上の記事は旧来のBIOSを前提しており、新しいUEFIには対応しません。
本家 Puppy Linuxのホームページに最近のパピー(英語版)が一覧になっていますが、UEFIに対応するのは Slacko Puppy 6.3.2 以降のものになります。日本語版は パピーリナックス日本語フォーラムの Puppletsの話題で見つけることができますが、UEFIに対応するものは XenialPup 7.5以降です。
それぞれに32bit版と64bit版がありますが、Windows10が動いているPCならば64bit版が良いでしょう。本記事執筆時点での最新版は FossaPup64ですが、私が現在常用しているのは thinkpadnerd さんによる「BionicPup64 8.0 日本語化版 シンプル」で、これをお薦めしておきます。
Windows10の時代の起動システム UEFIに対応する情報をこれからこのブログに書いていこうと思います。
(初稿:14 Jun 2021, 21:19)
Posted on 22 Jul 2024, 0:42 - カテゴリ: おすすめパピー
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