パピーをWindows上に(LICK)

普通のLinuxだとDVDあるいはUSBから起動し、HDD上にインストールするという手順になる。しかし Puppy Linuxをこの手順でWindows10などUEFI起動システムのPCにはインストールできない。パピーのユニバーサルインストーラーがUEFIに対応していないからだ。

Puppy Linuxでは LICKというWindows上で動くインストーラーがあって、ここにPuppy Linuxの.isoファイルをドロップすることでインストールすることができる。その手順は別記事に詳しく述べている。

この方法では「Windowsの隣に」ではなく「Windows上に」パピーをインストールする。他のLinuxでは Windowsが利用するパーティション(Windowsでは「ドライブ」と呼んでいる)とは別に、たとえばWindowsパーティションを縮小して空いたスペースに新しくLinux用パーティションを作るのだが、Puppy LinuxではWindowsのパーティションを変更せず、そこ(たとえばドライブ C:)上に、あたかも一つのアプリのようにインストールする。

不要であれば普通のアプリと同様の手順でアンインストールすれば元通りになるので、お試しでインストールしても構わない。

(初稿:17 Jun 2021, 21:13)

Posted on 1 Oct 2024, 21:48 - カテゴリ: LICK
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Windows10時代のパピー

走れパピー(旧ページ)の記事もだいぶ旧くなってきました。

パピーリナックス(Puppy Linux)はパーソナルユースを想定した、小型軽量のリナックスです。Windows Xpがサポート終了となる時期に、その代替OSに最適として、Puppy Linux 571JP(日本語版)がリリースされたのは 2014年1月のことでした。

これと相前後して Windows8プレインストール機あたりからPCの起動システムがUEFIに変更されます。2014年のPuppy Linux 571JPやそれに基づいたネット上の記事は旧来のBIOSを前提しており、新しいUEFIには対応しません。

本家 Puppy Linuxのホームページに最近のパピー(英語版)が一覧になっていますが、UEFIに対応するのは Slacko Puppy 6.3.2 以降のものになります。日本語版は パピーリナックス日本語フォーラムPuppletsの話題で見つけることができますが、UEFIに対応するものは XenialPup 7.5以降です。

それぞれに32bit版と64bit版がありますが、Windows10が動いているPCならば64bit版が良いでしょう。本記事執筆時点での最新版は FossaPup64ですが、私が現在常用しているのは thinkpadnerd さんによる「BionicPup64 8.0 日本語化版 シンプル」で、これをお薦めしておきます。


Windows10の時代の起動システム UEFIに対応する情報をこれからこのブログに書いていこうと思います。

(初稿:14 Jun 2021, 21:19)

Posted on 22 Jul 2024, 0:42 - カテゴリ: おすすめパピー
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