Grub2かGrub4Dosか

Puppyインストーラーでインストールが済むと、ブートローダーとして Grub4Dos を勧めてくる。Grub4Dosは最近のPCの標準であるUEFIに対応しない。Puppyインストーラーが「UEFIに対応しない」というのはこのことで、勧められるGrub4Dosの代わりに Grub2Config を使えばPCがUEFIであっても問題はない。

Grub2Configの使い方(Puppy Linux を内蔵HDDにインストールした場合)
ブートローダーのインストール先ドライブは内蔵HDDの sda、パーティションは fat32 の sda1になる。インストールされたOSの探索は内蔵HDDのみとし、起動に使ったUSBメモリは探索範囲から外す。

Grub2Configはどこにある?
FossaPup64-9.5以降のパピーは UFI/BIOS両用の Grub2Config と、BIOSのみ対応の Grub4Dos どちらも メニュー → セットアップ にある。
BionicPup(64/32)-8.0以前にGrub2Configは同梱されていない。追加パッケージをダウンロードすることになる。
本体 grub2config-*.pet
日本語化 grub2config_NLS-*-ja.pet

パピー組み込みの Grub3Config-2.0.1 はメモリーカードでディパイス名が mmcblk0p1 だとか nvme0n1p1 とかになる場合をうまく扱えない。その場合は本体のみ上記 grub2config-2.0.2.pet をダウンロード、インストールして欲しい。
BookwormPup64-10.0.7 はGrub2Config-2.0.2が同梱されているので更新は必要ない。

Grub4Dosは本当に使えない?
PCの起動がそれまでの BIOSからUEFIに切り替わるのは 2012年だから Windows 8 くらいの時期になる。UEFIは2TB超えのストレージを扱えるパーティション・テーブル GPT をサポートする。

2012年以降の10年間に出荷されたPCはたいてい UEFIか BIOSかを選べるようになっている。この過渡期のPCで2TB超えストレージを使用する予定がないときは、BIOS(CMS や Lefacyと表現されることもある)に設定して使うこともできる。その場合でも Grub4Dos は ext4(64bit)フォーマットを扱えないので、使おうとするならLinux用は ext3でフォーマットする必要がある。
だからまあ、Grub2Config でいいんだけどね。



(初稿:18 Jul 2024, 14:04)

Posted on 5 Aug 2024, 19:34 - カテゴリ: UEFIブート
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