SSDについて

Rufusを使ってPuppy LinuxをUSBメモリにインストールした場合、USBメモリの第1パーティション(sdb1 あるいは sdc1, sdd1など)に grub.cfg というファイルができる。その中に menuentry という項目があって、次のようになっている。
menuentry "fossapup64 9.6" {
linux /vmlinuz pmedia=cd pfix=fsck
if [ -e /ucode.cpio ]; then
initrd /ucode.cpio /initrd.gz
else
initrd /initrd.gz
fi
}

この中の pmedia=cd はCDから起動したことを示す。RufusはCD(.isoファイル)の内容をコピーしているからそうなるが、じっさいは USBメモリから起動する。

パピーはこのことが分かっていて、USBメモリへのアクセスを最小にするモード(PUPMODE=13)で動作する。具体的には動作中に更新された内容は RAM上にプールしておき、一定時間あるいはシャットダウン時にUSBメモリに書き戻す(セッションの保存)。保存間隔は Puppyイベントマネージャーで設定できる。またデスクトップ上に「Save」アイコンが現れるので、これをクリックしたときに保存が行われる。

ところが SSDの場合、パピーは普通のHDDとして認識するようで、この場合、更新内容は都度 SSDに書き込まれる。SSDの寿命の点でよろしくない。SSDの場合でもUSBメモリの場合と同じように動作させるには、上記 grub.cfg の menuentry の中の pmedia の部分を変更する。
pmedia=usbflash
これで起動することで USBメモリの場合と同じ動作になる。

なお、USB接続でなく内蔵SSDの場合は ataflash とする。
pmedia=ataflash

SSDでなくHDDの場合でも、上記のように pmedia を偽装(?)すると、変更を直接HDDに書き込むのではなく いったんRAMにプールするようになる。ノートPCのHDDは遅いので、こうすることで高速動作が体感できる。

関連記事:RufusでパピーをUSBインストール

(初稿:12 Aug 2024, 14:28)

Posted on 13 Aug 2024, 22:52 - カテゴリ: SSD
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