パーティションを切る(GParted)

余ったPCを活用 パピー専用機を作る 作業ステップの2です。

内蔵HDDの内容をすっかり消してしまい、下図のような新しいパーティション構成を作ります。この作業を「パーティションを切る」と言ったりします。


USBメモリなどから立ち上げた Puppy Linux上での作業となります。
デスクトップ下部分に sda1, sda2〜 いくつかのドライブアイコンが並んでいるはず。「sda」が内蔵HDD(の一つ目)。初期状態ではマウントされていないはず。もしマウントしたら、sda? はすべてアンマウントしておきます。(ドライブアイコンを右クリック→Unmount)

それでは作業を始めましょう。
メニュー → システム → GParted
最初に対象ドライブが問われるので、内蔵ドライブの sda を選択。

現在のパーティション構成が表示されます。すでにWindowsを使っていたなら、隠しパーティションも含めていろいろあるでしょう。これらをひとつひとつ削除するのも面倒なので、新規一転のコマンド。
GPartedのツールバーから「デバイス」→「パーティションテーブルの作成
パーティションテーブルの形式は「msdos」とします(注1)。
ドライブがすべて「未割り当て」となります。

「未割り当て」の部分を右クリック→ New
第1パーティション: New size は 200MB。フォーマットは fat32
右下のラベル欄に「BOOT」を入力し「+追加」。

さらに「未割り当て」の部分を右クリック→ New
第2パーティション:残り全部。フォーマットは ext4
ラベルは「LINUX」として「+追加」。

二つのパーティションを作ったら チェックマークのボタンをクリックして「すべての操作を実行」します。やや時間が掛かります。

フォーマットが終わったら、第1パーティション(/dev/sda1)を右クリックし、「フラグの編集」で「boot」にチェックを入れます。

以上で GPartedを使っての作業を終えます。次はsda2 にパピーのシステムファイルを フルーガル・インストール

(注1)
Windows 8 以降の時代の PCならば、ブートがUEFIになっているかも。その場合にパーティションテーブルの形式に GPT も選べます。しかしストレージの容量が 2TB以上でなければ GPTにするメリットはあまりありません。
(注2)
パピーは独自のスワップファイル(puswap.swp)があるのでスワップ・パーティションは必要ありません。`最初の投稿でスワップ・パーティションを用意しましたが、上記のようなシンプルな構成に変更しました。


(初稿:19 Jul 2024, 16:09)

Posted on 25 Jul 2024, 17:54 - カテゴリ: パピー専用機
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フルーガル・インストール

Puppy Linux独自のフルーガル(Frugal)インストールについて詳しくは アメブロの記事 で。要は、他のOSで一般的な1つまたは複数のパーティションを占有する(フルインストール)のではなく、1つのフォルダ内に全システムファイルを収めるやり方。最近のパピーではフルインストールの手段は提供されていない。

パピーのデスクトップに「インストール」のアイコンがある。あるいは メニュー → セットアップ → Puppyユニバーサル・インストーラー を開くといくつかのツールが選べる。このうちの Puppyインストーラーを選択する。(他のものはたぶん使い途が無い。)


インストール先を「内蔵HDDまたはSSD」。そしてパーティションは ext4でフォーマットされた sda2 を選ぶ。

システムファイルのコピーが済めば、ブートローダーとして Grub4Dos が勧められるが、ここはひとまず終了し、代わりに Grub2Config を使う。

Puppyインストーラーは「UEFIをサポートしない」とあるが、これは正しくなくて、 Grub4Dos がUEFIをサポートしないだけ。 Grub2Config なら問題ない。

続きは こちら

(初稿:18 Jul 2024, 20:54)

Posted on 18 Jul 2024, 21:05 - カテゴリ: パピー専用機
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パピー専用機を作る

PCを買い換えたとかで余っている古いPCに Puppy Linux をインストールしてパピー専用機としようと考える方も多いでしょう。簡単そうに思えて、ネットを調べるとその情報が古かったり、そもそも少ないことに気付きます。そこでこの記事を書くことにました。

ここでは Windows 7〜8の時代のPCをパピー専用機に生まれ変わらせることを想定します。

Ubuntuなどのインストーラーが一貫作業なのと比べると、パピーのインストールには各作業ステップに別々のアプリを動かすことになります。大きくは次の4つのステップです。

1.インストールメディアの準備 - Rufusで USBメディアを作るのが簡単でしょう。

2.ターゲットのハードディスクにパーティションを切る - Gpartedで行います。

Windowsがインストールされていた内蔵HDDの内容をばっさり消して上図のような構成とします。
先頭に 200MB程度の大きさのブート用。fat32(vfat)でフォーマット。ここには boot フラグを付けます。
残りをLinux用として ext4でフォーマットします。
手順の詳細はこちら

3. システムファイルを上記の第2パーティション(sda2)にコピー
パピーはFrugalインストールと呼んでいますが、パーティション全体を占有するのではなく、フォルダを1つ作って、その中にすべてを収めます。
この作業を Puppyインストーラが行います。
Puppyインストーラの使い方はこちら

4. ブートローダーのインストール
これには Grub2Config を使います。
ブートローダーについてはこちら

(初稿:17 Jul 2024, 22:25)

Posted on 5 Aug 2024, 19:36 - カテゴリ: パピー専用機
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