3.11以降の日本
2011年3月11日は、日本の大きい画期になった。未曾有の大震災に加えて原発の重大事故。全電源喪失というニュースを聞いて、たまたま直前に吉井英勝氏の著書を読んでいた私には、人類がまだ見たことのない悲惨を予見できた。そして、その後の経過は恐れていたとおりの事態となった。3.11以降の日本が、それまでとは大きく違ったことに私は気付く。大勢の若者が救援ボランティアに参加するなど、私たちの絆が深まったこと。原発に関して私たちはずっと騙されていたことに気づいたこと。ネットなどを通じて若者たちが自ら組織し行動を起こすようになったことだ。
原発推進勢力がいかに策を講じようと、国会を取り巻く再稼働反対の声に押し切ることはできず、原発ゼロはいまも続いている。
(2014年8月30日、国会正門前・しんぶん赤旗)
いま日本は、平和国家から戦争国家への大きな曲がり角にある。隣国からの脅威を煽りながら、それとは関係ない戦争に首を突っ込もうとする。日本が攻撃を受けていなくても、日本の周辺でなくても、地球の裏側まで自衛隊を送ろうというものだ。
「政府には国民の生命と財産を守る義務がある」と言う。どこかの国が攻めてくるかもしれないという空想よりも、この国でもっとも起こり得る危険は自然災害であり、原発の脅威だ。
たとえ自民党、公明党が国会で多数であっても、反対する国民の大きな声で包囲すれば、戦争法案を止めることが必ずできる。お上のやることに黙って従う、もうそんな国民ではなくなっていると、私は信じる。
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