「放射線を出すもの」を放射性物質と呼ぶ。放射性物質を電球に例えると、放射線は光。 また放射線を出す能力のことを放射能と呼ぶ。放射性物質と同じように使われる。 電球に例えると、電気を与えることで放射能を帯びる。
放射線にはさまざまな種類がある。アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線など。
それぞれの持つエネルギーや物質を透過する能力が違う。
内部被爆がいちばん怖い。たとえばアルファ線の透過力は極めて弱いが、エネルギは大きい。トロイの木馬。
ヒロシマ、ナガサキでは外部被爆が主要だった。 原発事故で放射性ヨウ素による内部被爆が甲状腺ガンの原因になることはチェルノブイリ原発事故(1986年)で初めて分かった。
内部被爆が継続することでどのような障害があるか、フクシマで初めて分かることもあるやもしれぬ……。
「放射線防護」とは名ばかりで、ほとんどの放射線に対して遮蔽効果はない。 主に内部被爆を避けることと、放射性物質が衣服や髪に付いて持ち出されることを防ぐのが目的。
付着した放射性物質を洗い落とすことはできるが、その汚染水はどうする?
基本的に放射性物質を移動することができるだけで、そのものを無くすことはできない。 汚染物の体積を減らすことができるのが最善だが、散らばったものを集めるのは至難。
東日本広域に拡がった放射能汚染。同心円の200km地点でも見られる、"明るい水色"でさえ年間線量で5mSv。 これは放射線管理区域のレベル。