古墳に住み着いたタヌキ

時は日本の高度成長期。イタスケ古墳(堺市北区百舌鳥本町)を宅地に造成しようとする計画があった。

これに対して住民運動が立ち上がり、古墳は国の史跡に指定、堺市が買い上げることで保存されることとなった。造成のため堀に架けられた橋は壊され、半分が残った姿は、この国内初の文化財保護運動の記憶を留め、今に残っている。

いつのころか古墳にタヌキが住み着きいた。臆病な動物で本来夜行性なので、動物園だと奥にすっ込んでいて見ることができない。ここでは敵も居ないので、かっての橋はタヌキのお立ち台となって、地元の人気者となっている。


Posted on 4 Apr 2021, 12:14 - カテゴリ: 郷土史
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