国防軍(1)海外派兵
「集団的自衛権」という言葉が聞こえてくる。これは何か。他国から見ても事実上も日本の自衛隊は軍隊だ。いっぽう憲法9条は戦争の放棄と軍隊を持たないことを規定している。
おかげで自衛隊は「専守防衛」ということになっていて、海外派兵はできない。イラクへは「派兵」ではなく「派遣」だから、イラク国内のどこならドンパチしなくてよいかの議論があった。それでももし攻撃されれば反撃するため武器を持っての「派遣」だった。
「集団的自衛権」というのは日本が攻撃を受けなくても、アメリカが攻撃を受ける、あるいはその恐れがあれば自衛隊が出動できるというものだ。つまり誰かの言う「国防軍」の「国」とは日本のことではない。自衛隊を米国防衛軍とするものだ。
そもそもあのイラク派遣はどういうものだったのか。イラクは過去にアメリカも日本も1度も攻撃したこともないし、その恐れも無かった。アルカイダとの関係、大量破壊兵器、そのいずれもCIAによるでっち上げだった。当時の小泉首相は何の根拠も示さず「アメリカの言うことだから正しい」と追随したのだった。
「集団的自衛権」とはそういうものだ。国防軍には難色を見せても、集団的自衛権を認めるという言葉を公約の中に見つけたら、その候補者、政党には投票しないで欲しい。
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