JOG配布OpenSimを更新

JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 がリリースされています。自前またはVPSでJOGに接続しているSIMを、これに更新する方法について記します。新規にJOG接続SIMを作る場合は JOGサポートサイトチュートリアルをご覧ください。

旧の OpenSim-0.9.0Dev などで接続、運用しているものとします。更新前に現在のリージョンを OARでバックアップしておくと良いでしょう。

Shinobar World Downloadのページから、JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 あるいは opensim-0.9.1.1forJOG.tar.gz (opensim公式 0.9.1.1 releasをベースにJOG用に調整したもの)をダウンロードします。これを現在運用中のディエレクトリ、たとえば /opt/opensim などで展開します。

旧の OpenSim-0.9.0Dev などの bin/OpenSim.db および bin/Regions/Regions.ini の2つを新しい opensim-0.9.0.1-jog_r02 の同じ場所にコピーします。これだけです。

私の場合は OpenSim-0.9.0Dev を指し示すシンボリックリンクを opensim-0.9 として置いているので、それを 新しい opensim-0.9.0.1-jog_r02 に向けます。/opt/opensimに入って
ln -sf opensim-0.9.0.1-jog_r02 opensim-0.9


bin/OpenSim.ini はJOG配布のものをそのままにすることをお奨めします。複数のSIMを動かすためにポートを変更している場合は、OpenSim.ini 中の512行目あたり
; http_listener_port = 9000

を変更します。9010に変更するには
http_listener_port = 9010

行頭に「;」があるとコメントアウトとして無視されるので、取り除いてください。

(初稿:7 Dec 2018, 14:52)

Posted on 3 Apr 2021, 17:12 - カテゴリ: opensim
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opensim公式バイナリをJOGで

JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 が2018年9月リリースされました。また、opensim公式 0.9.1.1 releasをベースにした opensim-0.9.1.1forJOG.tar.gz も併せて Shinobar World Downloadのページで公開しています。

自宅あるいはVPSからJOGに接続するためにJOGが配布しているバイナリは、(執筆時には) OpenSim-0.9.0Dev です。

最近のバージョンの mono でこの OpenSim-0.9.0Dev バイナリが動かないということで、opensim本家が公式配布の opensim-0.9.0.1 Release を使ってJOGに接続するためのスクリプトを以下に掲げます。OSはLinux限定です。(FreeBSDでも動くかも?)

このスクリプトは過去にJOGのフォーラムで公開したものですが、シェルのバージョンにより動作しないことがあったものを修正しました。

旧のOpenSimがあるフォルダを例えば /opt/opensim/OpenSim0.9.0Dev-jog とします。

opensim本家配布の opensim-*.tar.gz を /opt/opesim 内に置き、ここで展開します。
展開されたものを例えば/opt/opensim/opensim-0.9.0.1-jog と名前を変更します。

(OSG配布のzipの場合はフォルダ /opt/opensim・opensim-0.9.1-06-jog などを作り、そこで opensim*.zipを展開します。)

次のスクリプトをを実行します。SRCとDESTは環境に合わせてください。
(2018-09-20 修正)
#!/bin/sh

SRC=/opt/opensim/OpenSim-0.9.0Dev-jog
DEST=/opt/opensim/opensim-0.9.0.1-jog
COMMON="Y"
JOG="Y" ;# "Y" or ""

if [ ! -d $SRC/bin ]; then
echo "'$SRC/bin' not found."
exit 1
fi
if [ ! -d $DEST/bin ]; then
echo "'$DEST/bin' not found."
exit 1
fi

# common stuf
if [ -n "$COMMON" ]; then
cp -vf $SRC/bin/*.db $SRC/bin/OpenSim.ini $DEST/bin
#cp -vf $SRC/bin/OpenSim.exe.config $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/Regions/*.ini $DEST/bin/Regions
cp -vf $SRC/bin/config-include/*Common.ini $DEST/bin/config-include
else echo "Copying common stuff skipped."
fi

# JOG stuff
if [ -n "$JOG" ]; then
cp -vf $SRC/bin/AForge.Math.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/Messaging.NSLMuteList.dll $DEST/bin
#cp -vf $SRC/bin/OpenSim.Modules.Currency.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/OpenSimProfile.Modules.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/OpenSimSearch.Modules.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/SimpleFluidSolverWind.dll $DEST/bin

cp -vf $SRC/bin/config-include/FlotsamCache.ini $DEST/bin/config-include
cp -vf $SRC/bin/config-include/GridCommon.ini $DEST/bin/config-include
cp -vf $SRC/bin/config-include/GridHypergrid.ini $DEST/bin/config-include
else echo "Copying JOG stuff skipped."
fi
#chown opensim.opensim -R $DEST
echo "Files copied."

上記をカットアンドペーストすると1行おきに空白は入りますが、動作に影響はありません。実行属性を付けてお使いください。
いちおうスクリプトを圧縮した updatesim.zip も用意しました。ダウンロードしてどこか適当な場所で展開してください。SRC=..., DEST=... のところを書き換えたのち、仮想端末上で次のコマンドを打ってください。
sh updatesim


0.9.0Devに同梱の OpenSim.Modules.Currency.dll は 0.9.0.1などで使うとエラーとなります。無くても大きな不都合はないのでコメントアウトしています。
これで立ち上げたSIMでアバターのプローフィールは表示されますが、編集書き込みはできません。

なお、bin/config-include/GridHypergrid.ini は一部変更したほうがいいかもしれません。JOGフォーラムの記事をご覧ください。

また osslをめぐる設定について 本ブログの記事を参考にしてください。

(初稿:17 Sep 2018, 9:43)

Posted on 3 Apr 2021, 17:03 - カテゴリ: opensim
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opensimworldに登録

ハイパーグリッド、すなわちグリッドを越えてOpensimの世界を探索するのに便利なサイトがあります。

さまざまな島、リージョンが紹介されています。ここに私の島も登録してみました。
https://opensimworld.com/hop/80533-Canyon

登録したのは JOG内の Canyonリージョンです。JOGでなくて自前グリッドでも登録することができます。すべて無料です。

登録には3つのステップを踏む必要があります。
ステップ1
opensimworldにアカウントを作る。
ホームページ右上隅の Sign Up をクリック。登録画面でユーザー名とパスワード、メールアドレスを入れますが、私が嵌ったのは、まだその下に「I accept the terms of use」「私はロボットではありません」の2つにチェックを入れないといけないこと。

ステップ2

作ったアカウントでログインできたら、ホームページにある +Add your region をクリックして、リージョンを登録します。
グリッド名は JOGの場合リストアップされてないので、Otherを選んで Grid address に jogrid.net:8002 を入力します。あるいは自前グリッドのログインURL。続いてリージョン名。Short Description: リージョンの簡単な紹介を英文で。またカテゴリを選びます。Region Rating: は JOGの場合、標準の Generalです。
以上を入力し Save Region をクリックすれば登録完了。

ステップ3
登録されると、赤い帯の中にBeacon Key for this regionが表示されます。
ステップの3は、opensimworldのビーコンをリージョンに設置し、このキーを入れて有効化することです。ビーコンはリージョンが生きていることや、訪問しているアバターの数を調べます。SLでのスリンクに似たシステムですね。

インワールドで hypergrid.org:8002:OpenSimWorld を訪問し、ビーコンをコピー。登録した自分のリージョンに戻って、そのビーコンをRezします。Rezしたビーコンをタッチし、ダイアログにさきほどのキーを入力します。

SSの表示など
新しく登録したリージョンはホームページから Regions → Latest タブにリストアップされているはず。画像はまだ付けられていないはず。これをクリックすると、Region Detailsのページとなります。そこで Photos のタブを開くと、スナップショットなど画像をドラッグ・アンド・ドロップでアップロードできます。


(初稿:9 Sep 2018, 21:34)

Posted on 16 Sep 2018, 16:59 - カテゴリ: opensim
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フリーサウンド

Canyonの遠足で乗物の音がリアルだと評価をいただきました。
愛用しているサウンドの入手先を紹介します。

https://freesound.org/


ユーザー登録が必要ですが、無料でダウンロードでき、使用形態は自由です。

SLやOpenSimにアップロードするのには音声編集ソフトで音楽CD互換のフォーマットに変換しなければいけないことがあります。

Posted on 27 Jun 2018, 19:37 - カテゴリ: opensim
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テキスト読み上げ

JOGツアーの案内に音声でのガイドを考えました。
テキストの音声による読み上げソフトにはいろいろありますが、日本語がうまく読み上げのできる Open JTalkを紹介したいと思います。

このソフトのデモはネット上にあり、ソフトのインストールなしに利用できます。

ダウンロードできる音声は、そのままSLや Opensimにアップすることはできません。音声編集ソフトで音量調整と音楽CD用のフォーマットに変換が必要です。

これを利用して作ったJOGツアーのガイド音声をこちらに置いておきました。

(初稿:25 Jun 2018, 22:20)

[追記] 英語用には Sound of Text などがあります。

Posted on 15 May 2019, 21:13 - カテゴリ: opensim
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