何から始めるべきか

パピーリナックス日本語フォーラムのパピーの最新版はどれですか?からのリンク先 Puppy Linux Home には最新版がいくつか並んでいる。パピーにはいくつかの系統があって、そのそれぞれの最新版という意味で複数ある。Debian系、Ubuntu系、Slacware系。その64bit版と32bit版。

32bit版は小さいが、Google Chromeは64bit版しか無いなど拡張性に難。デスクトップ用途でもっともポピュラーなUbuntu系最新版ということで F96-CE を以前の記事で取り上げた。
英語版本体 F96-CE_4.iso
日本語化パッケージ fossa6496_lang_ja-r4.pet

英語版最新
一連のパピー全体の最新版はというと BookwormPup64になる。ただし英語版なので、日本語化の作業が要る。
英語版本体 BookwormPup64_10.0.7.iso
日本語化パッケージ bookworm64_lang_ja-r8.pet

日本語版
日本語版で最新はというと f96-ce-simple-r1。安定版を求めるなら fossa64-simple-r4をおすすめする。
最新版 f96ce-simple-r1.iso
安定版 fossa64-simple-r4.iso

これらのうちどれかを Rufus でUSBメモリにインストールすることがまず最初にやるべきこと。
Rufus(ポータブル版) rufus-4.5p.exe
Rufus の使い方当ブログ内の記事

(初稿:21 Jul 2024, 22:02)

Posted on 24 Jul 2024, 11:03 - カテゴリ: おすすめパピー
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パーティションを切る(GParted)

余ったPCを活用 パピー専用機を作る 作業ステップの2です。

内蔵HDDの内容をすっかり消してしまい、下図のような新しいパーティション構成を作ります。この作業を「パーティションを切る」と言ったりします。


USBメモリなどから立ち上げた Puppy Linux上での作業となります。
デスクトップ下部分に sda1, sda2〜 いくつかのドライブアイコンが並んでいるはず。「sda」が内蔵HDD(の一つ目)。初期状態ではマウントされていないはず。もしマウントしたら、sda? はすべてアンマウントしておきます。(ドライブアイコンを右クリック→Unmount)

それでは作業を始めましょう。
メニュー → システム → GParted
最初に対象ドライブが問われるので、内蔵ドライブの sda を選択。

現在のパーティション構成が表示されます。すでにWindowsを使っていたなら、隠しパーティションも含めていろいろあるでしょう。これらをひとつひとつ削除するのも面倒なので、新規一転のコマンド。
GPartedのツールバーから「デバイス」→「パーティションテーブルの作成
パーティションテーブルの形式は「msdos」とします(注1)。
ドライブがすべて「未割り当て」となります。

「未割り当て」の部分を右クリック→ New
第1パーティション: New size は 200MB。フォーマットは fat32
右下のラベル欄に「BOOT」を入力し「+追加」。

さらに「未割り当て」の部分を右クリック→ New
第2パーティション:残り全部。フォーマットは ext4
ラベルは「LINUX」として「+追加」。

二つのパーティションを作ったら チェックマークのボタンをクリックして「すべての操作を実行」します。やや時間が掛かります。

フォーマットが終わったら、第1パーティション(/dev/sda1)を右クリックし、「フラグの編集」で「boot」にチェックを入れます。

以上で GPartedを使っての作業を終えます。次はsda2 にパピーのシステムファイルを フルーガル・インストール

(注1)
Windows 8 以降の時代の PCならば、ブートがUEFIになっているかも。その場合にパーティションテーブルの形式に GPT も選べます。しかしストレージの容量が 2TB以上でなければ GPTにするメリットはあまりありません。
(注2)
パピーは独自のスワップファイル(puswap.swp)があるのでスワップ・パーティションは必要ありません。`最初の投稿でスワップ・パーティションを用意しましたが、上記のようなシンプルな構成に変更しました。


(初稿:19 Jul 2024, 16:09)

Posted on 25 Jul 2024, 17:54 - カテゴリ: パピー専用機
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フルーガル・インストール

Puppy Linux独自のフルーガル(Frugal)インストールについて詳しくは アメブロの記事 で。要は、他のOSで一般的な1つまたは複数のパーティションを占有する(フルインストール)のではなく、1つのフォルダ内に全システムファイルを収めるやり方。最近のパピーではフルインストールの手段は提供されていない。

パピーのデスクトップに「インストール」のアイコンがある。あるいは メニュー → セットアップ → Puppyユニバーサル・インストーラー を開くといくつかのツールが選べる。このうちの Puppyインストーラーを選択する。(他のものはたぶん使い途が無い。)


インストール先を「内蔵HDDまたはSSD」。そしてパーティションは ext4でフォーマットされた sda2 を選ぶ。

システムファイルのコピーが済めば、ブートローダーとして Grub4Dos が勧められるが、ここはひとまず終了し、代わりに Grub2Config を使う。

Puppyインストーラーは「UEFIをサポートしない」とあるが、これは正しくなくて、 Grub4Dos がUEFIをサポートしないだけ。 Grub2Config なら問題ない。

続きは こちら

(初稿:18 Jul 2024, 20:54)

Posted on 18 Jul 2024, 21:05 - カテゴリ: パピー専用機
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Grub2かGrub4Dosか

Puppyインストーラーでインストールが済むと、ブートローダーとして Grub4Dos を勧めてくる。Grub4Dosは最近のPCの標準であるUEFIに対応しない。Puppyインストーラーが「UEFIに対応しない」というのはこのことで、勧められるGrub4Dosの代わりに Grub2Config を使えばPCがUEFIであっても問題はない。

Grub2Configの使い方
ブートローダーのインストール先ドライブは内蔵HDDの sda、パーティションは fat32 の sda1になる。インストールされたOSの探索は内蔵HDDのみとし、起動に使ったUSBメモリは探索範囲から外す。

Grub2Configはどこにある?
FossaPup64-9.5以降のパピーは UFI/BIOS両用の Grub2Config と、BIOSのみ対応の Grub4Dos どちらも メニュー → セットアップ にある。
BionicPup(64/32)-8.0以前にGrub2Configは同梱されていない。追加パッケージをダウンロードすることになる。
本体 http://shinobar.server-on.net/puppy/opt/grub2config-2.0.2.pet
日本語化 http://shinobar.server-on.net/puppy/opt/grub2config_NLS-2.0.1-ja.pet

パピー組み込みの Grub3Config-2.0.1 はメモリーカードでディパイス名が mmcblk0p1 だとか nvme0n1p1 とかになる場合をうまく扱えない。その場合は本体のみ上記 grub2config-2.0.2.pet をダウンロード、インストールして欲しい。
BookwormPup64-10.0.7 はGrub3Config-2.0.2が同梱されているので更新は必要ない。

Grub4Dosは本当に使えない?
PCの起動がそれまでの BIOSからUEFIに切り替わるのは 2012年だから Windows 8 くらいの時期になる。UEFIは2TB超えのストレージを扱えるパーティション・テーブル GPT をサポートする。

2012年以降の10年間に出荷されたPCはたいてい UEFIか BIOSかを選べるようになっている。この過渡期のPCで2TB超えストレージを使用する予定がないときは、BIOS(CMS や Lefacyと表現されることもある)に設定して使うこともできる。その場合のブート・ローダーは Grub4Dos で構わない。
まあ、Grub2Config でいいんだけどね。



(初稿:18 Jul 2024, 14:04)

Posted on 24 Jul 2024, 1:21 - カテゴリ: パピー専用機
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パピー専用機を作る

PCを買い換えたとかで余っている古いPCに Puppy Linux をインストールしてパピー専用機としようと考える方も多いでしょう。簡単そうに思えて、ネットを調べるとその情報が古かったり、そもそも少ないことに気付きます。そこでこの記事を書くことにました。

ここでは Windows 7〜8の時代のPCをパピー専用機に生まれ変わらせることを想定します。

Ubuntuなどのインストーラーが一貫作業なのと比べると、パピーのインストールには各作業ステップに別々のアプリを動かすことになります。大きくは次の4つのステップです。

1.インストールメディアの準備 - Rufusで USBメディアを作るのが簡単でしょう。

2.ターゲットのハードディスクにパーティションを切る - Gpartedで行います。

Windowsがインストールされていた内蔵HDDの内容をばっさり消して上図のような構成とします。
先頭に 200MB程度の大きさのブート用。fat32(vfat)でフォーマット。ここには boot フラグを付けます。
残りをLinux用として ext4でフォーマットします。
ここでは最後尾 4GBに Swapパーティションを取っています。 Puppy Linuxは別のスワップファイル(pupswap.swp)を使う方法もあるので、このスワップ・パーティションは要らないのですが、他のLinuxを追加インストールするなどの将来性を考えました。
手順の詳細はこちら

3. システムファイルを上記の第2パーティション(sda2)にコピー
パピーはFrugalインストールと呼んでいますが、パーティション全体を占有するのではなく、フォルダを1つ作って、その中にすべてを収めます。
この作業を Puppyインストーラが行います。
Puppyインストーラの使い方はこちら

4. ブートローダーのインストール
これには Grub2Config を使います。
ブートローダーについてはこちら

(初稿:17 Jul 2024, 22:25)

Posted on 25 Jul 2024, 17:09 - カテゴリ: パピー専用機
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