Grub2config
Grub2config は、grub2ブートローダーをインストールし、古いGrub4DosConfigと同じように、インストールされたシステムを自動的に検出し、ブートメニューを作成するツールで、Windows、Ubuntuなどでマルチブートを可能にします。旧いMBRシステムと新しいGPT / UEFIの両方をサポートします。Grub2configは、GyrogのMOKマネージャーのおかげでUEFI Secure Bootをサポートします。(ドキュメント/English)Grub2configは、ブートローダーのみをインストールします。Puppy Linuxは手動で、あるいは Frugalinstaller などのツールを使用してインストールできます。
Grub2config, Frugalinstaller は以下のダウンロードページから入手できます。
http://shinobar.server-on.net/puppy/opt/
リンク
日本語フォーラムの記事
本家フォーラム(英文)
(初稿:14 Aug 2021, 19:20)
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FrugalPup
FossaPup 9.5 には FrugalPup が組み込まれている。このメニューのうち「Puppy」はパピーをフルーガルインストールするもので、FrugalInstallerと同様の機能となる。ただし NTFSパーティションにインストールすることはできない。
「Boot」はGrub2ブートローダーをインストールするもので、旧来のBIOSにも最近のUEFIにも対応している。また特筆すべきは Secure Bootにも対応していることだ。
FrugalPupが作るブートメニュ0ーにはフルーガルインストールされたパピーが選べるが、NTFS上にインストールされたものは現れない。またWindowsや Ubuntuなどパピー以外のLinuxもメニューには現れないので、これらとのマルチブートのツールとしては残念ながら使えない。
(初稿:14 Aug 2021, 17:50)
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Ubuntuとのマルチブート
今回はVirtualBox上にLUbuntuをインストールしたのち、そこへパピーをインストールした。その手順を記す。今回BionicPup64日本語化シンプルのDVDを使ったが、CD/DVDに焼かなくても、ダウンロードしたisoファイルをクリックしても、その中身が見える。その内容を /pupyにコピーしたいのだか、Ubunntuではファイルシステムに /puppyを作ることや、そこにファイルをコピーすることは禁止されている。
自分のホームディレクトリにディレクトリやファイルを作ることは自由なので、まず puppyという名前のディレクトリを作る。私の場合ユーザー名が master なので /home/master/puppy ということになる。
そこに BionicPup64 のCD/DVDあるいは .isoファイルの中身をコピーする。全部をコピーしてもよいが、必要なものは vmlinux, initrd.gz, Puppy*.sfs, zdrv-Puppysfs の4つ。FossaPupの場合はadrv-, fdrv-, ydrv- などいろいろあるけれど、とにかく*.sfsを全部。
次に、これを起動するための設定ファイルを用意する。自分のディレクトリに custom.cfg というファイルを作る。私の場合 /home/master/custom.cfg。次のように書く。
set timeout_style=menu
set timeout=10
menuentry'Puppy Linux'{
search --set=root --file /puppy/vmlinuz
linux /puppy/vmlinuz psubdir=puppy
initrd /puppy/initrd.gz
}
set timeout=10
menuentry'Puppy Linux'{
search --set=root --file /puppy/vmlinuz
linux /puppy/vmlinuz psubdir=puppy
initrd /puppy/initrd.gz
}
以上のパピーのコンテンツをファイルシステムの適切な位置に配置する。QTerminalなどの仮想端末を起動して
sudo mv puppy /
続いて
sudo cp custom.cfg /boot/grub
これで再起動するとメニューの最下部に Puppy Linuxの項目が現れるはず。
最初の2行が無いと、メニューは現れず、LUbuntuが起動してしまうことがある。
ネットで調べるとあった。
電源を入れると同時に[ESC]キーを連打せよと。押しすぎるとメニューを通り越してGrubコマンドラインになってしまう。
grub>
この場合は normal とタイプしてすぐ、[ESC]キーを一度押す。何度かやり直すとようやくメニューが表示された。最後の Puppy Linux を選択し、無事にパピーが起動した。
(初稿:23 Jul 2021, 20:47)
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USBから起動しない
USBからの起動ができるときとできないときがあります。Dynabookの場合電源ON時に F12キー連打で起動デバイスを選択できるのですが、そこにUSBの型番が表示されない、すなわちBIOSがUSB機器を検出できていないので、これを選んでも失敗し、内蔵HDDから起動します。ネット情報でも、USBの銘柄に依存するという情報も散見されます。
どうやらその理由と対策が分かった気がします。
以下の記述でBIOSに入るためのキー[F2]はPCによって異なります。多くは[F2]キーが[DEL]キーですが、異なるものも。VirtualBoxでは[ESC}キーです。PCの説明書またはネットで検索してください。 たとえばこちらのページ。
Dynabookの場合電源ON時に F2キー連打でBIOSの設定に入ります。そこで何も変更せずにBIOS設定を抜け出し、再起動します。今度はUSB機器を認識し、そこから起動できます。
すなわち、電源を入れてからBIOSがUSB機器を認識するのに時間が掛かるようで、その時間稼ぎをしてやればよいようことです。USBの銘柄に依存もうなづけます。USB3.1だから、新しいからとかは関係ないようです。
追記:UEFI環境で内部ディスクから起動した場合、UbuntuなどのGrubメニューでは UEFI Firmware Setting という項目かあり、これを選択するとBIOSの設定に入ります。
あともうひとつ、電源を入れた状態で再起動した場合は失敗が多く、いちど電源を切ってからの電源投入だと成功する確率が高いようでした。
(初稿:16 Jul 2021, 20:47)
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USBで常用するパピー
Puppy をCDなりUSBメモリで起動して、セッション(pupsave)を保存すれば継続して使うことができる。だが、快適に常用するには、それ用のメディア用意したほうが良い。パピーはCDやUSBメモリなど低速のデバイスに対応しているが、できればUSB3.0や3.1などの速いデバイスを使うに超したことはない、ただしPCがそれに対応しているかどうかで、USBメモリは選択するのが良いだろう。
USBメモリの容量は少なくてよい。容量が小さければフォーマットなどの時間も少ない。パピー自身は数百MBなので、収めるUSBメモリは2GBで充分。いまどき2GBのUSBメモリなど無いので、8GBなり16GBなり、入手できるものの中で最小のもので良い。
パピーのUniversalインストーラーはUEFIブートに対応していない。代わりに BootFlash USB インストーラーを使ってUSBメモリにパピーをインストーすることになる。
(初稿:3 Jul 2021, 1:00)
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