この記事はパピーリナックスのライブCDから起動できない場合、あるいはCDドライブの無いパソコンでパピーリナックスを起動させるものです。
ライブCDを焼くことができてそれが使えるなら、まずはそちらをお勧めします。
いったんパピーが起動したら、インストールなどの作業はパピー上で行うほうが簡単かつ確実です。
Puppy Linux 日本語版 のインストール方法(sourceforge)、
4.3x日本語版リリースノート中の「Grub4Dosを使ったインストール」などをお読みください。
ここで書かれているGrub4Dosによる方法は、Windows用インストーラが自動でやってくれます。
Windowsインストーラー編をご覧ください。
前回の記事で FATでフォーマットされた Windows 2000 上に Puppy Linuxをインストールしました。 今回はNTFS/FATのどちらでフォーマットされていてもよい方法です。 Windows 2000 と XP は方法が同じです。Vista の場合は少々異なります。
今回ターゲットのメインのOSは NTFSでフォーマットされた Windows XP です。 その一部エリアに Puppy Linuxを組み込みます(Frugal install)。
Puppy Linux のインストールには Frugal インストールとフル・インストールとがあります。 フル・インストールはPuppy Linux用が1つのパーティションを占有するもので、 Frugalインストールは、1つのパーティションを他のOSと共有するものです。
今回は NTFS あるいは FATでフォーマットされた Windows 2000 あるいは Windows XP をメインのOSとし、Puppy Linuxをそこに Frugalインストールします。
インストールに必要なファイルは isoファイルの中にありますが、これを取り出さねばなりません。 Windows上で isoファイルを展開するには、 7-Zipというフリーソフトをお勧めします。 作業用フォルダにISOイメージを展開しておきます。
システム・ドライブのトップの階層(たとえばC:\)に puppy という名前のディレクトリを作ります。 この中にCDイメージの中にある次の4つのファイルをコピーしてきます。 pup-430JP.sfsのところはバージョンによって異なります。また、zpxxxxxx.sfsというファイルが不要なバージョンもあります。 例は puppy-4.30JP.iso からの場合です。
まあ、大した大きさではないのでCDの中身を全部コピーしちゃってもいいです。
上記のように7-zipでCDイメージを展開する場合は良いのですが、CDを焼いてWindows上でそれからコピーすると、
ファイル名が大文字に変わったり、'-'(マイナス符号が'_'(アンダーバー)に変わってしまうことがあります。
この場合、
pup-430JP.sfsと、zp430305.sfsの2つのファイル名は大文字小文字も含め正しく直してください。
パピーのバージョン4.3以降は 'pup-'のように'pup'の次はマイナス符号ですが、バージョン4.2x以前は'pup_'と、アンダーバーです。この点も注意してください。
パピーのバージョン4.2x以前では、grldrはCDイメージに同梱されてないので、grub4dos-0.4.3.zip を別途ダウンロードして展開して、その中から探してください。
あるいはパピー4.30JPのCDイメージ内にあるものを流用しても構いません。# menu.lst title Puppy Linux kernel /puppy/vmlinuz pmedia=atahd psubdir=puppy initrd /puppy/initrd.gz
boot.iniはシステムファイルとして隠しファイルかつ書き込み禁止になっているかと思います。 Windowsのファイル・エクスプローラーではフォルダ・オプションの表示の詳細設定を変更しないと見えません。
[登録された拡張子は表示しない] のチェック ボックスをオフ、 [すべてのファイルとフォルダを表示する] をオンにし、[保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)]をオフに。 みつかったらプロパティで「読み出しのみ」のチェックを外します。 Windows 2000 なら Microsoft サポート オンラインや @IT:Windows TIP などを参考にしてください。 XPでは こちらの方法 の方法が簡単です。
[boot loader] timeout=30 defaut=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS [operation systems] multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft windows XP HOME Edition" /noexecute=0 C:\grldr="Puppy Linux"C:の次の文字はWindowsでは(¥)で表示されているものです。
必要なファイルは次のように配置されているはずです。
C:\ -+- boot.ini +- grldr +- menu.lst | +- puppy/ -+- vmlinuz +- initrd.gz +- pup-430JP.sfs +- zp430305.sfs
これで再起動すると Windows と Puppy Linuxの選択画面が現れるはずです。
うまく起動し、Puppy Linuxのデスクトップまで辿り着いたら、いったん終了します。 pupsave.2fsファイルの保存を促すダイアログが出ます。 ほとんどデフォルトのままで大丈夫でしょう。 ファイルサイズは 512MBが推奨されています。 後から縮小はできませんが、拡げることはできます。
保存先フォルダは /puppy (psubdir=で指定した場所)になっているはずです。 保存された場所がおかしければ Windowsを起動して、pupsave.2fs を移動するだけでOKです。
初めて pupsave.2fs を作るときは少々時間が掛かります。 あせって電源を切らずにじっくり待ちましょう。
上記では簡単な起動メニューを示しました。 menu.lstを次のものに差し替えると パピーリナックスのメンテナンスモード(pfix=ramオプション)での起動が簡単になります。 2 Aug 2009 訂正 (label -> title)
# menu.lst color black/cyan yellow/cyan timeout 10 default 0 title Puppy Linux fallback 2 find --set-root --ignore-floppies /puppy/vmlinuz kernel /puppy/vmlinuz pmedia=atahd psubdir=puppy initrd /puppy/initrd.gz title Puppy Linux maintenance mode find --set-root --ignore-floppies /puppy/vmlinuz kernel /puppy/vmlinuz pmedia=atahd psubdir=puppy pfix=copy,ram initrd /puppy/initrd.gz title Windows NT/2K/XP fallback 3 find --set-root --ignore-floppies /ntldr chainloader /ntldr title commandline commandline title Reboot reboot title halt halt
メンテナンス・モードで起動したときは、終了時に pupsave.2fs に保存するかどうかの問いが出ます No(保存しない) で答えてください。