ねとらじで土地音楽

ねとらじ は、誰でも自由に無料でネットラジオ放送ができるサービスです。これを使って、Secondlifeや OpenSimで土地に音楽を流そうという計画です。

ねとらじ は、Icecast2を使ったサーバーです。これへデーターを送信するソフトが必要ですが、自宅PC内にある音楽ファイルを配信するには、Ezstreamというものがいちばんシンプルなようです。

PCは Linuxが走っているものを前提とします。Windowsで Ezstreamを動かす方法はあるみたいですが、Windowsのことは他の方に任せます。

Ezstreamのインストール
Ubuntu系であればインストールは簡単かと思います。私の場合、Puppy Linux の BionicPup64日本語版なので、Puppyパッケージマネージャで ezstreamをインストールすることができました。

Ezstreamの設定
Ubuntu系であれば、/usr/share/doc/ezstream/examplesにいくつか設定ファイルのテンプレートがあります。
PC上の mp3ファイルを送信するならば、その中の ezstream_mp3.xmlをベースにするのが良いでしょう。


私は /etc/ezstreamというディレクトリを作り、そこにさきの ezstream_mp3.xmlをコピーして、名前をezstream.xmlに変更しました。そして内容を次のように変更。
<ezstream>
<url>http://std1.ladio.net:8080/hogehoge</url> <sourcepassword>ladio</sourcepassword>
<format>MP3</format>
<filename>/var/stream/BGMkoto.mp3</filename>

<svrinfoname>BGM koto</svrinfoname>
<svrinfogenre>misc</svrinfogenre>
<svrinfodescription>BGM koto string</svrinfodescription>
<svrinfobitrate>32</svrinfobitrate>
<svrinfochannels>2</svrinfochannels>
<svrinfosamplerate>22050</svrinfosamplerate>

<stream_once>0</stream_once>
<svrinfopublic>0</svrinfopublic>
</ezstream>

8080 の部分は、ねとらしのサーバー一覧の中から空いているポートに決めます。
hogehoge の部分は自分のユニークな名前を付けます。
ladioは ねとらじサーバーの場合のパスワードです。ユーザー名は source ですが、これは既定値で、設定ファイルに書かなくて構いません。

svrinfo...
は、ねとらじサーバーに知らせるだけで、土地音楽を再生する Firestormなどのビューアーはこれらをいっさい使いません。だから適当でいいのかな?

今回は音楽ファイルが1つだけなので、そのファイル名を直接書き込みました。

音楽ファイルが複数ある場合は/var/stream/playlist.m3u などを作り、それを fikenameセクションに指定します。ます。playlist.m3u はテキストファイルで、1行毎に音声ファイル名を書いたものです。

Ezstreamの起動
仮想端末から次のようにタイプします。
ezstream -c /etc/ezstream/ezstream.xml


放送の確認
設定ファイル ezstream.xmlの中で指定している Urlである http://std1.ladio.net:8070/hogehoge にブラウザでアクセスします。順調ならば、設定した音楽が聞こえるはず。

土地音楽の設定
さきのurlである http://std1.ladio.net:8080/hogehoge を土地音楽に設定します。多く出回っているラジオまたはJukebox では、中身に stationsというノートカードがあるので、そこに次のような1行を加えます。
Hogehoge=http://std1.ladio.net:8080/hogehoge


バックグラウンド起動
ezstream -c /etc/ezstream/ezstream.xml
で起動した場合、停止は Ctrl+C キーを押します。あるいは仮想端末を閉じれば終了します。
仮想端末からの起動のさい、末尾に'&'を加えるとバックグラウンドで動作し、仮想端末を閉じても実行は続きます、
ezstream -c /etc/ezstream/ezstream.xml &

停止するには
killall ezstream


音声ファイルのビットレート

ねとらじ では32kbpsが標準です、無料の共有サーバーなので、他の人に迷惑を掛けないよう、32kbpsにしましょう。Ezstreamは音声ファイルのビットレートをそのままに送信します。たとえば 192kbps ならそのままです。送信する音声ファイルは、何らかかの音声編集ソフトであらかじめ 32kbpsに変換しておきましょう。

参考リンク
JOGフォーラムに Butt や Mixxx などの配信ソフトが紹介されています。

(初稿:5 Jan 2021, 20:38)

Posted on 30 Jan 2021, 8:48 - カテゴリ: opensim
Comments - Edit - Delete


JOG配布OpenSimを更新

JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 がリリースされています。自前またはVPSでJOGに接続しているSIMを、これに更新する方法について記します。新規にJOG接続SIMを作る場合は JOGサポートサイトチュートリアルをご覧ください。

旧の OpenSim-0.9.0Dev などで接続、運用しているものとします。更新前に現在のリージョンを OARでバックアップしておくと良いでしょう。

Shinobar World Downloadのページから、JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 あるいは opensim-0.9.1.1forJOG.tar.gz (opensim公式 0.9.1.1 releasをベースにJOG用に調整したもの)をダウンロードします。これを現在運用中のディエレクトリ、たとえば /opt/opensim などで展開します。

旧の OpenSim-0.9.0Dev などの bin/OpenSim.db および bin/Regions/Regions.ini の2つを新しい opensim-0.9.0.1-jog_r02 の同じ場所にコピーします。これだけです。

私の場合は OpenSim-0.9.0Dev を指し示すシンボリックリンクを opensim-0.9 として置いているので、それを 新しい opensim-0.9.0.1-jog_r02 に向けます。/opt/opensimに入って
ln -sf opensim-0.9.0.1-jog_r02 opensim-0.9


bin/OpenSim.ini はJOG配布のものをそのままにすることをお奨めします。複数のSIMを動かすためにポートを変更している場合は、OpenSim.ini 中の512行目あたり
; http_listener_port = 9000

を変更します。9010に変更するには
http_listener_port = 9010

行頭に「;」があるとコメントアウトとして無視されるので、取り除いてください。

(初稿:7 Dec 2018, 14:52)

Posted on 3 Apr 2021, 17:12 - カテゴリ: opensim
Comments - Edit - Delete


opensim公式バイナリをJOGで

JOG公式配布 opensim-0.9.0.1-jog_r02 が2018年9月リリースされました。また、opensim公式 0.9.1.1 releasをベースにした opensim-0.9.1.1forJOG.tar.gz も併せて Shinobar World Downloadのページで公開しています。

自宅あるいはVPSからJOGに接続するためにJOGが配布しているバイナリは、(執筆時には) OpenSim-0.9.0Dev です。

最近のバージョンの mono でこの OpenSim-0.9.0Dev バイナリが動かないということで、opensim本家が公式配布の opensim-0.9.0.1 Release を使ってJOGに接続するためのスクリプトを以下に掲げます。OSはLinux限定です。(FreeBSDでも動くかも?)

このスクリプトは過去にJOGのフォーラムで公開したものですが、シェルのバージョンにより動作しないことがあったものを修正しました。

旧のOpenSimがあるフォルダを例えば /opt/opensim/OpenSim0.9.0Dev-jog とします。

opensim本家配布の opensim-*.tar.gz を /opt/opesim 内に置き、ここで展開します。
展開されたものを例えば/opt/opensim/opensim-0.9.0.1-jog と名前を変更します。

(OSG配布のzipの場合はフォルダ /opt/opensim・opensim-0.9.1-06-jog などを作り、そこで opensim*.zipを展開します。)

次のスクリプトをを実行します。SRCとDESTは環境に合わせてください。
(2018-09-20 修正)
#!/bin/sh

SRC=/opt/opensim/OpenSim-0.9.0Dev-jog
DEST=/opt/opensim/opensim-0.9.0.1-jog
COMMON="Y"
JOG="Y" ;# "Y" or ""

if [ ! -d $SRC/bin ]; then
echo "'$SRC/bin' not found."
exit 1
fi
if [ ! -d $DEST/bin ]; then
echo "'$DEST/bin' not found."
exit 1
fi

# common stuf
if [ -n "$COMMON" ]; then
cp -vf $SRC/bin/*.db $SRC/bin/OpenSim.ini $DEST/bin
#cp -vf $SRC/bin/OpenSim.exe.config $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/Regions/*.ini $DEST/bin/Regions
cp -vf $SRC/bin/config-include/*Common.ini $DEST/bin/config-include
else echo "Copying common stuff skipped."
fi

# JOG stuff
if [ -n "$JOG" ]; then
cp -vf $SRC/bin/AForge.Math.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/Messaging.NSLMuteList.dll $DEST/bin
#cp -vf $SRC/bin/OpenSim.Modules.Currency.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/OpenSimProfile.Modules.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/OpenSimSearch.Modules.dll $DEST/bin
cp -vf $SRC/bin/SimpleFluidSolverWind.dll $DEST/bin

cp -vf $SRC/bin/config-include/FlotsamCache.ini $DEST/bin/config-include
cp -vf $SRC/bin/config-include/GridCommon.ini $DEST/bin/config-include
cp -vf $SRC/bin/config-include/GridHypergrid.ini $DEST/bin/config-include
else echo "Copying JOG stuff skipped."
fi
#chown opensim.opensim -R $DEST
echo "Files copied."

上記をカットアンドペーストすると1行おきに空白は入りますが、動作に影響はありません。実行属性を付けてお使いください。
いちおうスクリプトを圧縮した updatesim.zip も用意しました。ダウンロードしてどこか適当な場所で展開してください。SRC=..., DEST=... のところを書き換えたのち、仮想端末上で次のコマンドを打ってください。
sh updatesim


0.9.0Devに同梱の OpenSim.Modules.Currency.dll は 0.9.0.1などで使うとエラーとなります。無くても大きな不都合はないのでコメントアウトしています。
これで立ち上げたSIMでアバターのプローフィールは表示されますが、編集書き込みはできません。

なお、bin/config-include/GridHypergrid.ini は一部変更したほうがいいかもしれません。JOGフォーラムの記事をご覧ください。

また osslをめぐる設定について 本ブログの記事を参考にしてください。

(初稿:17 Sep 2018, 9:43)

Posted on 3 Apr 2021, 17:03 - カテゴリ: opensim
Comments - Edit - Delete


opensimworldに登録

ハイパーグリッド、すなわちグリッドを越えてOpensimの世界を探索するのに便利なサイトがあります。

さまざまな島、リージョンが紹介されています。ここに私の島も登録してみました。
https://opensimworld.com/hop/80533-Canyon

登録したのは JOG内の Canyonリージョンです。JOGでなくて自前グリッドでも登録することができます。すべて無料です。

登録には3つのステップを踏む必要があります。
ステップ1
opensimworldにアカウントを作る。
ホームページ右上隅の Sign Up をクリック。登録画面でユーザー名とパスワード、メールアドレスを入れますが、私が嵌ったのは、まだその下に「I accept the terms of use」「私はロボットではありません」の2つにチェックを入れないといけないこと。

ステップ2

作ったアカウントでログインできたら、ホームページにある +Add your region をクリックして、リージョンを登録します。
グリッド名は JOGの場合リストアップされてないので、Otherを選んで Grid address に jogrid.net:8002 を入力します。あるいは自前グリッドのログインURL。続いてリージョン名。Short Description: リージョンの簡単な紹介を英文で。またカテゴリを選びます。Region Rating: は JOGの場合、標準の Generalです。
以上を入力し Save Region をクリックすれば登録完了。

ステップ3
登録されると、赤い帯の中にBeacon Key for this regionが表示されます。
ステップの3は、opensimworldのビーコンをリージョンに設置し、このキーを入れて有効化することです。ビーコンはリージョンが生きていることや、訪問しているアバターの数を調べます。SLでのスリンクに似たシステムですね。

インワールドで hypergrid.org:8002:OpenSimWorld を訪問し、ビーコンをコピー。登録した自分のリージョンに戻って、そのビーコンをRezします。Rezしたビーコンをタッチし、ダイアログにさきほどのキーを入力します。

SSの表示など
新しく登録したリージョンはホームページから Regions → Latest タブにリストアップされているはず。画像はまだ付けられていないはず。これをクリックすると、Region Detailsのページとなります。そこで Photos のタブを開くと、スナップショットなど画像をドラッグ・アンド・ドロップでアップロードできます。


(初稿:9 Sep 2018, 21:34)

Posted on 16 Sep 2018, 16:59 - カテゴリ: opensim
Comments - Edit - Delete


フリーサウンド

Canyonの遠足で乗物の音がリアルだと評価をいただきました。
愛用しているサウンドの入手先を紹介します。

https://freesound.org/


ユーザー登録が必要ですが、無料でダウンロードでき、使用形態は自由です。

SLやOpenSimにアップロードするのには音声編集ソフトで音楽CD互換のフォーマットに変換しなければいけないことがあります。

Posted on 27 Jun 2018, 19:37 - カテゴリ: opensim
Comments - Edit - Delete


Pages: [1] [2] [3] [4]